メンタル食堂。うつ始めました

社員20万人を超える大企業で部長職にある50代男。うつ病、対人恐怖、視線恐怖、会話恐怖、自殺未遂、女性を好きになれないなどの苦闘の記録

休職と役職降格

今朝、給与振り込みがあったのですが、

10万円ほど少なくなっていました。

 

慌てて給与明細を見たところ、

役職手当がゼロになっていました。

 

考えてみれば、1日も出社していなくて、

給料もらえるだけでもありがたいのに、

役職手当までもらおうというのは

虫が良すぎますね。

 

でも、想定していなかったので

この減額は痛いです。

 

私は今、部下のいない部長職にあり、

プロジェクトのリーダーをやっています。

 

今回、そのプロジェクトを率いていく

事に大きな不安とストレスを抱え、

うつが発症したため、休職と

あいなった訳です。

 

部長としての役職手当、その他待遇は

魅力的ですが、その分重圧に耐える

精神力が必要です。

 

私は、幼い頃からうつ傾向があり、

メンタルは強くありません。

 

ただ、負けん気が強く、プライドも

高いため、そんな事は忘れて、

できる!、と挑んでしまいます。

 

今回は、さすがに復職後は部長職は

難しいと上司には伝えてあり、

連絡によれば、1階級降格の

課長職になりそうです。

 

それでも、ありがたいな、と思う次第

です。

 

メンタル疾患にかかると、社内からの

偏見の目にさらされるような気がします。

あいつに任せて大丈夫か、というような。

 

とはいえ、自分自身も他の人が

メンタル疾患にかかれば同じように

見てしまうんですね。

 

メンタル疾患に対する偏見は

なくなってきたとはいえ、

差別意識というものがなくなる

事はないでしょう。

 

米国での黒人問題、中国での

ウィグル問題、ミャンマーでの

ロヒンギャなどなど、無くなるどころか

今まさにクローズアップされて

います。

 

人が人を下に見るというのは

まさに本能なのでしょう。

生命体として、弱肉強食は生態系の

基本ですから。

 

ただ、人間が他の生命体と違うのは、

強いものが弱いものを守ろうとする

やさしさがあるという事ですね。

 

今回、上司から休職に際して、

とてもやさしい言葉をかけてもらい、

復職後の処遇にも随分配慮して

もらいました。

 

そもそも偏見の目を持つ自分自身が

そうではないやさしい人に

なれたらな、と思います。

 

わたしも幾多の困難を経験してきて

随分昔よりやさしくなったと

思います。

 

ただ、どうしても弱者にたいする

偏見の目を無くす事ができて

いないんです。

 

今回、復職して役職降格になりますが、

その仕事を懸命にこなす事により、

上司のやさしさに報いると共に

自分自身が偏見を持たない、

やさしい人になれたらな、と

思うわけであります。

うつ病発症に明確なきっかけは無い?

私が最初にうつ病を発症した時、何故発症

したのか、全く思い当たる節がなく、

困惑したものでした。

 

発症したのが、4月。その年の1月に

仕事の重圧から、体調を崩して、

2週間ほど休み、配置換え。

 

業務はかなり軽くなり、ストレスも無く、

平穏に過ごしているはずでした。

 

ところが、4月に入ってすぐに、

突然異変が起こり、あれよあれよという間に

出社できないほど、体調が悪化。

長期のうつ休職に追い込まれたのでした。

 

うつ休職に入ってから、何故あの時、

突然異変が起きたのか、ずーと考えていました。

 

 ある晩、SSRIルボックスを飲んで

 就寝。背中にヒリヒリした違和感を覚えた。

 

 次の日、何故か滅茶苦茶死にたくなり、

 自殺未遂を繰り返す。

 

 その後、体が激しく痙攣し、ぼーっとした

 なんとも言えない沈んだ気持ちになる。

 

 気を晴らそうと、知多海岸線までドライブ。

 気は晴れず。

 

 電車に乗って、名駅まで出て、回転すしで

 ビールを頼むが美味しくなく全部飲めず。

 

 そのままサウナに行き、宿泊。

 カプセルホテルの中で、また背中がヒリヒリ

 する違和感あり。

 

 朝起きて、体調最悪。そのまま駅で

 昼食にマグロ丼とビールを頼む。

 食欲なく、マグロ丼食べれず、ビールも

 飲めず。

 

 そのまま名古屋の実家に倒れ込み、

 それから約1年休職。

 

この一連の発症過程を何回も思い出し、

なぜ発症したのかを考えても原因は

わかりません。

 

うつの症状は尋常ではなかった為、

原因も無く、こんなことになるなんて、

どうしても理解できませんでした。

 

そういう意味で、うつ病には明確な

きっかけが無く、逆にあのせいに違いない

といった明確なきっかけがある場合は、

実はうつ病ではなく、単なる抑うつ状態、

新型うつかもしれません。

 

うつ病の診断基準に2週間ほど

症状が続いている、という内容がありますが、

これは、きっかけのある単なる抑うつなら

2週間で消えるだろう、という意味かと

思います。

 

思い当たるきっかけも無いのに、

突然体が動かなくなる、何もやる気がしない、

といった重い症状が出るのは、

何故なのでしょうか。

 

脳内のセロトニン代謝異常というような

現象はわかってきていますが、

なぜそれがおこるかについては、

現代の医学を持ってしても、

分かっていないことが多いんだろうと

思います。

 

うつ病と新型うつの決定的な違いとは

新型うつとは、ニセのうつ病である、と

書きましたが、これは個人的な見解です。

 

うつ病に限らず精神疾患というのは、

客観的なエビデンスが取れない事が多く、

本人の自覚症状に頼らざるをえない

病気だと思います。

 

従って、その自覚症状が全くその通りである

という前提で、医師による

客観的な診断となるわけで、その自覚症状が

全くその通りであるかどうは、

本人しか知り得ないことであります。

 

その点において、自覚症状をどのように

医師に伝えるかによって、診断をコントロール

することも可能であると言えます。

 

よくある自覚症状として、抑鬱状態、

食欲不振、不眠、倦怠感、などなど

ありますが、これを訴えればほぼ

うつ病と診断されると考えられます。

 

しかしながら、これらの症状は、例えば、

仕事のストレスであったり、パワハラ

あったり、原因が明確な事が多いです。

 

また、ある程度の休養を取ることによって

漸減していく事になるでしょう。

 

これらは一部の医師が訴える、うつ病では

ないカテゴリに入れる

べきというのが新型うつなんだと思います。

 

ところが、臨床の現場で従来のうつ病

新型うつを分けて扱っているかというと

私の経験上、それはありません。

 

分けることが、医師側から見て、メリットが

ないからだと思います。

 

厚労省から通達でも出ない限りそれは

変わらないでしょう。

 

さて、新型うつかどうかを見分けるポイントと

して、明確な原因があるか、休養をとれば

早期に改善するか、というのに加えて、

決定的な違いがあると、経験上思います。

 

それは、死にたいと思うかどうか、です。

 

死にたいと言っても、単に死にたいと思うの

ではなく、絶望感を伴うものであり、

本当に自殺を企図するものでなければ

なりません。

 

単なる抑うつ症状において、この感覚が

出てくる事はないのではないか、というのが

私の推定です。

 

現に、今回、うつ休職に至りましたが、

絶望感を伴う希死念慮

一切ありませんでした。

 

自覚症状による診断に頼らざるを得ない、

現状と、医師の経営者目線での対応も

やむを得ない状況においては、

安易なうつ病診断が減ることはないでしょう。

 

ただ、自分自身がうつ病を正しく理解する

為に、うつ病と新型うつの違いを正しく

知っておく事は無駄ではないと

思います。

私は新型うつ?

現在、うつ病にて休職約40日目です。

 

仕事で大きなプロジェクトを抱えて、

年明け一発目の会議で、これは

上手く行きそうもない、と分かった時、

不眠、食欲不振、意欲低下、などの

うつ症状が出ました。

 

約10年前にも、うつ病にて約1年

休職しており、これは再発したかと、

すぐに会社を休み、通っているメンクリ

行き、速攻診断書を書いてもらいました。

 

それから、会社を休職し、医師の判断で

薬を変え、数週間の経過観察後、症状も消え、

今に至る訳です。

 

出社しようと思えば、出来る状態なので

すが、医師が4週先まで診断書を更新している

事や、まだ有休が残っていることなどから、

診断書満了まで休もうかな、と考えています。

 

そこで、今回の症状は本当にうつ病だったのか、

それとも、巷で言われている新型うつ

だったのか、という事を考えてみたいと

思います。

 

新型うつの定義ははっきりしていないと思い

ますが、私の理解では、本当のうつではなく、

単なる抑うつ症状を示しているのみであり、

本人が自分がうつである事をむしろアピールし

休職をとって遊びに行ってしまう、などの

行動をとる、擬似うつ病と言えるもの

かと思っています。

 

私も今回症状が出た時は、再発したか、と

思いましたが、思ったより急回復しました。

 

前回はベットから起き上がるまでに

半年かかりましたから。

 

前回は本当のうつ病だったと確信しています。

それは、原因がよく分からなかった事、

それと、希死念慮が出て、何回か自殺未遂を

図っていること、があったからです。

 

新型うつと呼ばれるニセのうつ病では

仕事のストレスなど、原因が

はっきりしている、

死にたいという感覚が出てこない、といった

ことがあり、そこが本当のうつではないと

なるのかと思います。

 

今回の休職については、大きなプロジェクトを

任されたプレッシャーという明確な原因が

ありましたし、死にたいという絶望感も

ありませんでした。

 

更に言えば、会社の一部の方には

オンライン会議にて

うつ病になりました、と報告をし、

前に一度やっていることなどをも話し、まるで

休職を正当化するような事もしています。

 

今の時代、メンタル疾患に対する企業の配慮と

いうのは格段にレベルが上がっています。

ですから、うつ病に対しても単なる

心の弱さが原因の怠け者といった

イメージではなく

しっかり治して、また頑張れ、という

メッセージを発信してくれています。

 

ただ、それに甘えて乗じる輩もいるという

ことですね。

 

ちなみに、うつ病が現在のような“市民権“を

得るきっかけはSSRIの日本での発売だそうです。

 

当時、日本では精神疾患に対する根強い

偏見があったため、精神科を受診する人が

少なく、SSRIのニーズも少ない状況でした。

そこで、イメージを変えようと製薬会社が

うつは心の風邪という

キャッチフレーズを流布したんだそうです。

 

それ以降、うつ病患者は爆発的に増加し、

社会問題となり、逆にそれを利用する

新型うつのような人も出てきたという

事なのでしょう。

 

ところで、今の私はうつ病なのか

それとも新型うつなのか、答えはまだ出ない

状況です。

 

 

70歳まで働く?

今日発売の日経ビジネスで70歳まで働く事に

ついて特集されています。

 

新聞で見出しを見ただけですが、

あなたは戦力それともお荷物と

タイトルが出ていました。

 

現在、50代後半うつ休職中の私としては、

60歳までどうしようと言う考えで

いっぱいでして、その後10年の事を考える

事などありませんでした。

 

でもですね、休職してみてよく分かったのは、

本当にやる事ないんです。

 

この前、もし会社を辞めて無職になったら

やる事を書き出してみました。

打ちっぱなし
読書
トレード
マッサージ
サウナ
旅行
梯子酒
ランニング
筋トレ
ブログ

 

なんか、毎日が日曜日です。

お金はかかるし、すぐ飽きそうだし。

充実した日々が送れるとも思えません。

 

以前、スポーツクラブで知り合った

定年を過ぎた60代の方と話していて

怒られました。

その方から連休どうだったと聞かれたので

ご主人はどうでしたか、と聞き返したところ、

俺には関係ないんだ、と。

 

その方はやっぱり仕事したいと

おっしゃっていました。

 

定年過ぎたら悠々自適と言いますが、

何を持って悠々自適と言うんでしょう。

生活の為に仕事をしていないという

事を言うなら、それが幸せというか

充実した人生を示すものではないと

思うんです。

 

じゃ、どうするか。やっぱり働くんで

しょうね。

 

先日、すばらしき世界と言う映画を

みました。主人公は人生の大半を

刑務所で過ごしているんですが、

刑期を終え、今度こそはカタギに

なると誓います。

 

でも、仕事につけないんですね。

色々制約があって。そんな時に画面に

働く人たちを羨ましく見つめる

主人公が映し出されました。

 

休職中の自分と重なる心情かなと

思った次第です。

 

50代後半になって、正直今の仕事に

やる気を持てていない状況です。

もう伸び代がないと言うか、どこかに

やりがいを見つけるというのが

難しいんです。

 

じゃあリタイヤ?と言ってしまうと話が

堂々巡りですね。

 

という訳で70歳まで働くという前提で

お荷物ではなく、戦力になる為の

スキルアップを図っていこうと

思います。

 

まずは、英語から始めます。

 

TOEIC`740点を800点まで

高める。

類義語をより多く知り、表現をゆたかに

する。

SVOO、SVOCを意識し、英語らしい作文が

できるようにする。

 

手始めとしてはこんなところから

スタートしてみます。

 

休職中で時間ありますから。

 

 

会話恐怖症とともに生きる

私が会話恐怖症になって

かれこれ40年近くになります。

 

会話恐怖症とは何なのか。

 

端的に言えば、会話が全然楽しくなく

苦痛以外の何ものでもない状態

かと思います。

 

なぜ、楽しくないのか。

 

それは、会話が途切れる事を

極端に恐怖するからです。

 

もうこれは生理的なものかもしれません。

 

そこに執拗に執着する気質。

 

私は一人で立ち飲み屋によく行きます。

 

立ち飲み屋では、ひょんなことから

隣の人と会話が始まることがあります。

距離が近いんですね。

 

でもこれが私は大嫌いなんです。

会話恐怖症ですから。

話しかけないでオーラは出しますし、

話しかけられてもそっけなくします。

 

昨日、立ち飲み屋に行った時のこと。

ある40代の男性が両隣の人と

会話を始める一部始終を観察して

いました。

 

とても自然なんです。私のように

会話を苦痛だなんて全く思ってない。

会話が途切れてもなんか自然だし

苦にはしていない。

 

あー、これはやっぱり、その人の

気質なんだな、と改めて理解しました。

 

巷には、雑談を上手くやる方法なる

書籍が溢れています。

 

会話恐怖症とまでは言わないまでも、

雑談を苦手とする日本人は多い。

気遣いの民族ですからね。

 

海外、例えば、英国に行った際、

街のあちこちにスタンドバーを

見つけることができます。

 

そこで、ビールを飲みながら、

延々と会話を楽しむ、イギリスの

人達。

 

私は何が楽しいの。と疑問符だらけです。

 

でも、人としてそれが正しいのかな、

などと余計な事を考えて、

雑談が上手くなる本を買ったりします。

 

だから会話が楽しくないのかも

しれません。

 

楽しい会話をしようなどといいう“邪心“は

置いて、会話=言葉のやり取りに

徹すると言うのがいいのかもしれません。

 

私は、会話が上手くなりたいと、書籍を

買いこんで勉強したせいか、話が

うまいと言われます。

 

でも、全然楽しくありません。

 

常に緊張しています。

 

会話恐怖症からはなかなか逃れることは

できませんが、無理せず、喋りたく

ないなら喋べらず、上手く話そうと

せず、自然体で行きたいと思います。

 

まあ、それが難しいんですが。

 

視線恐怖症の克服法 (10)おわりに

視線恐怖症の克服法について

書いてきましたが、まずはここで

いったん終わりにします。

 

克服法とは言いながら、わたしも

完全に治ったわけではありません。

 

昨日も、眼鏡を作りに行き、

調整の際、店員さんと向き合って、

目と目が合った時、やはり

目のやり場に困り、緊張しました。

 

その緊張をダメだと思い、

取り除こうとするのが、

恐怖症の始まりである、

と改めて思った次第です。

 

書いてきた通り、人間も一個の

生き物です。蟻やミジンコと

変わりありません。

 

ただ、脳の発達が圧倒的なため、

考えなくてもいい事を考えて

しまうんですね。

 

視線恐怖というのは人間が

いかに生命体として進化しているか、

を表しているのかもしれません。

 

視線恐怖症は本当に治りにくいと

思います。だって、目をあけていない

訳にはいきませんし、部屋を

一歩出れば、必ず他人と会いますから。

 

でも、あきらめないでください。

まずは、お薬を試してみて、

自分に合うかどうか。合うので

あれば、それを2~3年は服用する。

 

そして、森田療法の言うところの

あるがまま、苦痛・症状をいじらない、

治そうとしないという、心構えを

実践する。

 

これで、私は寛解しました。

 

でも、視線恐怖症との付き合いに

終わりはありません。

 

こうしてブログを書くことによって

わたしも考えが整理され

楽になっているのかもしれません。

 

私なりの克服法がお役に立てたなら幸いです。