メンタル食堂。うつ始めました

社員20万人を超える大企業で部長職にある50代男。うつ病、対人恐怖、視線恐怖、会話恐怖、自殺未遂、女性を好きになれないなどの苦闘の記録

視線恐怖症の克服法 (8)あるがままとは

視線恐怖症の克服法として、

2階建て方式

お薬療法(1階)、こころの療法(2階)を

お勧めしています。

 

こころの療法としてお勧めしているのが、

森田療法です。

 

森田療法の要諦は

「あるがまま」

これだけです。

 

では、あるがままとは何なのか。

これがとても難しいのです。

 

視線恐怖に苦しむ人は、例外なく、

その苦しみを取り除きたい

願っています。苦しいから、

視線恐怖症なのです。

 

ところが、森田療法で言うところの

あるがままとは、その苦しみを

取り除こうとしていけない

という考えです。

 

これを理解実践するのが、

非常に難しい。

 

とはいえ、自分は理解実践に

こぎつけました。

 

まずは、薬物療法を始めること。

1階部分の土台を作るのが

重要です。

 

そして、苦しみを取り除こうと

いう行為そのものが、視線恐怖で

あると理解してください。

 

人間とは不思議な生理現象

持っています。

 

例えば、時計の音が聞こえた時、

聞くまいとすればするほど

聞こえてしまう。

 

くしゃみが出そうになった時、

出そうとすると出なくなる。

 

のように、自分の意志と反対側

生理が作用することが

よくあります。

 

これと同じ事が視線恐怖にも

当てはまると理解下さい。

 

例えば、視界の隅に人が入った

時、それを意識しまいとすると

意識してしまいます。

 

視線恐怖に苦しむ人は、

視界に人が入った瞬間に

緊張などの生理変化が起こり、

その生理変化が苦痛となり、

それを取り除く為に

視界に入った人を追い出そうと

します。

 

ところが、この一連の行為が

かえって苦しみを増幅してしまう。

 

森田博士はこれを

精神交互作用と呼んでいます。

正直、言葉として分かりにくい

ですね。

 

あるがままとは、苦しみを

取り除こうとしないこと

それに尽きます。

 

でもまだ、分かりにくいと思います。

 

次回、更にわかりやすい

解説にトライします。