メンタル食堂。うつ始めました

社員20万人を超える大企業で部長職にある50代男。うつ病、対人恐怖、視線恐怖、会話恐怖、自殺未遂、女性を好きになれないなどの苦闘の記録

自ら死を選んだ人たち

50年以上生きていると、自分の周りで

自ら死を選んだ人たちが少なからず

存在します。

 

父親の弟であった叔父さん。

もう数十年前でしょうか。

自ら命を絶ったとだけ聞きました。

 

借金を抱えていたとか、子供に

障害があったとか、決して恵まれた

環境ではなかったようです。

 

でも、それで死を選ぶかどうかは、

本人次第です。

 

私のうつ傾向はおそらく、父親から

血を引いたものではないかと

思っています。

 

会社の開発センターのセンター長。

就任した途端に、大きな製品不具合の

対応に追われ、得意先への謝罪行脚。

 

一方で、畑違いの製品コンペ対応の

責任者とされてしまっていました。

 

その中で自死を選んだ、センター長。

きっと大きな絶望感に包まれていた

でしょう。

無力な自分を責めていたんだと思います。

 

得意先のある開発部署の課長さん。

 

当時パワハラは普通でしたから、

開発責任者から無理難題を言われ、

叱責される日々。

 

とうとう自ら死を選んでしまいました。

 

その会社の開発センターの屋上には

高いフェンスが張り巡され、

今だにその爪痕を残しています。

 

死ぬくらいなら会社辞めればいいのに、

と思いますよね。

 

でもダメなんです。今すぐ辞めたいん

ですから。今すぐこの場から消えて

なくなりたいんですから。

 

そんなこと無理だよな。死ぬしかない

よな、思ってしまうんです。

 

でもね、死ぬというのは簡単にできる

ことではありません。

 

私も何回も試みましたが、とても

できませんでした。意識が薄れる

瞬間、やっぱり怖い、死にたくない、と

思ってしまいます。

 

それでも、自ら死を選んだ人たち。

 

その辛さたるや、恐らく私なんぞの

想像を絶するものなのでしょう。

 

昨日書いた、自ら死を選ぶ人は

ほぼ例外なく、うつ病に罹患している、

という説。

 

私はこの可能性が高いと思っています。

 

だって、同じ状況でも死なない人が

圧倒的に多いんですから。

 

ある意味、死を選ぶというのは、

残念ならが、生まれた時に決まって

いたのかもしれません。