うつ病の表現法
渦中の女性内閣広報官が体調不良を
理由に辞任した。
この体調不良というのは、世間から
強烈にバッシングされたことによる
抑うつ状態だったに違いない。
しかし、表現方法として抑うつ状態、
ましてやうつ病などという表現はせず
体調不良という事にするのが慣例だろう。
私が今回休職した際、
職場の皆さんにオンラインで説明する際、
単に体調不良とするのか、それとも
正直にうつ病というのかを考えた。
結果、正直にうつ病という事にした。
長期に渡り休む以上は、体調不良という
あいまいな表現で自分を守るのではなく、
潔く告白しようと決心した。
結果、良かったかどうかはわからない。
有名お笑い芸人でも、長期休養した際、
決して、うつ病でしたとは言わない。
頭がパッカーンしてしまいました、とか言う。
まあ、上手い言い方かもしれない。
直接的に聞くと頭に残ってしまうし、
後々のイメージも悪くなる。
その中で、3人組お笑い芸人のリーダーが
自分はうつ病である事を告白し、
数ヶ月間の休養を取ったのは、ある意味
衝撃であった。
きっと、曖昧な事を言って休むのが
自分の行動として許せなかったのだろう。
その事が自分の今回の休職に当たっての
行動に影響を与えている。
今の皇后様は適応障害という聞き慣れない
病名で休養された。
これは宮内庁始め、苦肉の策だったような
気がする。
宮内庁が公表したのは、イギリスの記者が
だった。
うつ病というイメージを嫌った事は
想像に難くない。
とりわけ、ひらがなではなく、漢字で
鬱病とされるとえらく悪いイメージと
なり、精神疾患の色合いがより強くなる。
表現によってイメージがかなり違ってくる。
それをどこまで本当の事を、どこまでの人に
打ち明けるかは難しい問題だ。
私ももうしばらくすれば、復職となるが、
その時、陰では何と言われるのだろうか。
心の弱い人、病気持ち、メンヘラー、
メンタル持たなかった奴、
などなど、みんなそういう話が好きだから
色々言われるのだろう。
一介のサラリーマンが、皇室の人や
タレントのようにイメージを大切に
する必要もない。
かといって、私はうつ病ですと言いまわる
必要もない。
体調不良で休んでましたでいいだろう。