メンタル食堂。うつ始めました

社員20万人を超える大企業で部長職にある50代男。うつ病、対人恐怖、視線恐怖、会話恐怖、自殺未遂、女性を好きになれないなどの苦闘の記録

生まれながらのおひとりさま

最近おひとりさまブームなのかなと思う。

 

おひとりさま歓迎の店舗も多いし、

実際おひとりさまも多い。

 

自分は幼少の頃から一人遊びが大好きで

友達と遊ぶ事はほとんどなかった。

 

友達と遊ぶより一人で遊んだ方が

圧倒的に面白い。

 

一人紙相撲や一人バレー、一人卓球

などなど相手は壁であったり、

一人二役であったりした。

 

そんな自分が思春期に差し掛かり、

一人でいる事に親が心配しだした。

 

この子は友達いないけど大丈夫かと。

 

大きなお世話なのだが、世間一般的に

友達いっぱい作りましょうという

プロパガンダが盛んであった。

 

確かに世の中一人では

生きてゆけない。多くの人で社会を

形成し、役割分担し、生活していかなければ

ならない。

 

恋人を作って、結婚して子供を

作っていかなければ、国は衰退する。

 

いわば、反おひとりさまは国策なのかな、

と思う。

 

だが、どうだろう、昨今のおひとりさま

ブームは。みんな何かから解放されたように

一人で行動している。

 

今週、沖縄のパフォーマンスが売りの

ステーキハウスに行ったが、そこにいた

4組全てがおひとりさまであった。

 

個人的にはやっと市民権を得た、と

嬉しい反面、国としてはどうなのかな、

と少し心配になる。

 

生まれながらのおひとりさまである

自分が言うのも憚られるが、

国策としての、反おひとりさまも

必要なのだろうか。

 

このまま行けば、晩婚化、少子高齢化

孤独死などの問題は増える一方だろう。

 

その代わり、変に気を遣う事のない

人生を謳歌する事ができる。

 

それが、人間として自然の事であるなら、

無理して群れる必要もないだろう。

 

もし人間が一度絶滅したとしても、

新たな種、おひとりさまなどあり得ない、

人間種が生まれて、社会を形成していく

のかもしれない。

 

思春期以降、友達がいないことに

ひどく悩み、対人恐怖症や視線恐怖症

なってしまった。

 

今の世の中、そういう友達作ろうよ、

という同調圧力は少しは柔らいだのかも

しれない。

 

ただ、おひとりさまブームとは言え、

完全なる市民権を得ているわけでもない。

 

やはり、ファミレスに一人は居心地が

悪いし、テーブルの焼肉屋に一人で

入るのは憚られる。

 

そういう中で、おひとりさま向け施設が

増えていることは喜ぶべきなのかもしれない。

 

会社以外では決して誰とも交わらない

自分としては。