メンタル食堂。うつ始めました

社員20万人を超える大企業で部長職にある50代男。うつ病、対人恐怖、視線恐怖、会話恐怖、自殺未遂、女性を好きになれないなどの苦闘の記録

視線恐怖症の克服法 (9)あるがままをさらに

視線恐怖症の克服法として

2階建て方式、1階 お薬療法

2階 こころの療法

お勧めしています。

 

昨日は、こころの療法として

お勧めしている森田療法

解説しました。

 

森田療法の要諦とは

「あるがまま」の態度です。

 

昨日、あるがままとは

視線恐怖症の苦痛を取り除こうと

しないことであると書きました。

 

苦痛を取り除くのが療法なのに

なぜ、となりますよね。

 

ここを詳しく解説します。

 

まず、人間は他の生物と

同じように生命体です。

 

生命体の基本的な習性とは

自らの命を生き永らえさせる

事にあります。

 

これがかなり大事です。

 

命を守る為に、様々な

機能をあらかじめ有しているんですね。

 

例えば、トカゲは、

330度の視野を持ちます。

 

これは、様々な方向から敵が

襲ってきても反応できるよう、

その機能を有していると

考えられます。

 

視線恐怖の人は180度の視野でも

四苦八苦しているのに、

330度になったら地獄ですよね。

 

ただ、視野が狭くなったら、

視線恐怖症は和らぎますが、

車の運転時など、自分の身を守る

ための機能は損なわれて

しまいます。

 

ですので、180度の視野が

あるのは、生命体として

当然の事であり、視野に人が

入れば見える、意識する

という当たり前の事を

なんとかしようとするのを

止めるべき、というのが、

森田療法の考えです。

 

とはいえ、苦痛をあるがままに

するというのは大変難しい事です。

 

ですので、1階部分である、

お薬療法を実践し、苦痛を少しでも

和らげる。その上でその苦痛を

いじらない。そのままにしておく。

というのが克服法の基本かと

思います。

 

 

 

 

 

視線恐怖症の克服法 (8)あるがままとは

視線恐怖症の克服法として、

2階建て方式

お薬療法(1階)、こころの療法(2階)を

お勧めしています。

 

こころの療法としてお勧めしているのが、

森田療法です。

 

森田療法の要諦は

「あるがまま」

これだけです。

 

では、あるがままとは何なのか。

これがとても難しいのです。

 

視線恐怖に苦しむ人は、例外なく、

その苦しみを取り除きたい

願っています。苦しいから、

視線恐怖症なのです。

 

ところが、森田療法で言うところの

あるがままとは、その苦しみを

取り除こうとしていけない

という考えです。

 

これを理解実践するのが、

非常に難しい。

 

とはいえ、自分は理解実践に

こぎつけました。

 

まずは、薬物療法を始めること。

1階部分の土台を作るのが

重要です。

 

そして、苦しみを取り除こうと

いう行為そのものが、視線恐怖で

あると理解してください。

 

人間とは不思議な生理現象

持っています。

 

例えば、時計の音が聞こえた時、

聞くまいとすればするほど

聞こえてしまう。

 

くしゃみが出そうになった時、

出そうとすると出なくなる。

 

のように、自分の意志と反対側

生理が作用することが

よくあります。

 

これと同じ事が視線恐怖にも

当てはまると理解下さい。

 

例えば、視界の隅に人が入った

時、それを意識しまいとすると

意識してしまいます。

 

視線恐怖に苦しむ人は、

視界に人が入った瞬間に

緊張などの生理変化が起こり、

その生理変化が苦痛となり、

それを取り除く為に

視界に入った人を追い出そうと

します。

 

ところが、この一連の行為が

かえって苦しみを増幅してしまう。

 

森田博士はこれを

精神交互作用と呼んでいます。

正直、言葉として分かりにくい

ですね。

 

あるがままとは、苦しみを

取り除こうとしないこと

それに尽きます。

 

でもまだ、分かりにくいと思います。

 

次回、更にわかりやすい

解説にトライします。

 

 

視線恐怖症の克服法 (7)2階建ての2階は森田療法

視線恐怖症の克服法として、

お薬療法をお勧めしています。

 

実は、克服法は2階建て

なっておりまして、1階部分が

お薬療法、2階部分がこころの療法

なります。

 

つまり、1階がなければ、2階は

ないというわけで、お薬療法は

こころの療法を生かす為の土台みたいな

ものとご理解下さい。

 

では、2階部分であるこころの療法に

何を持ってくるか、ですが、

 

私は森田療法をお勧めします。

 

森田療法日本が生んだ

代表的な精神療法です。

 

私は今から30年以上前に

知り、当時は本を買い漁りました。

 

ちょうど、渡辺利夫さんの

神経症の時代」が出版され、

森田療法に光が当たった時期でも

ありました。

 

森田療法の要諦は一言

「あるがまま」

です。

 

創始者森田正馬先生は

「自然に服従し境遇に従順たれ」

とあるがままを表現してらっしゃいます。

 

さて、あるがままとは何なのか。

わかるようでわからない

 

私は理解し身につけるのに

30年以上かかりました。

 

もし、もっと早く薬物療法

始めていれば、もっと早かったかも

しれません。

 

次回、あるがままについて

わかりやすく解説したいと

思います。

 

視線恐怖症の克服法 (6)効果がなかった方法

今日は、

効果のなかった方法について

記したいと思います。

 

効果のなかった方法=

精神論、自己流で治す、です。

 

例えば、自分の視線が人に

迷惑をかけているはずがない、

言い聞かせる

 

例えば、自分の顔の動画を

撮影して、目つきがどこも

おかしくないことを確認する。

 

例えば、相手の目を見ずに

口のあたりを見る

 

例えば、目を見る頻度を

調整する

 

などなど、ありとあらゆる方法を

試しましたが、かえって悪化した

ような気がします。

 

これは、後で書く森田療法

つながるのですが、

とらわれればとらわれるほど

症状が悪化する状況だと

思います。

 

やはり、心の病は精神療法だけで

治すのは難しいのでは

ないでしょうか。

 

原因となっている脳内物質などの

調整は不可欠と思います。

 

視線恐怖の克服法として

巷には、

いろいろな取り組みがあります。

 

それを全て否定するわけではありません。

 

ただ、もし、改善が見られない

ようであれば、薬の使用

是非検討すべきと思います。

 

視線恐怖症の克服法(5)新しいお薬

視線恐怖症の克服法として

お薬療法をお勧めしています。

 

実は最近薬を変えました。

 

サインバルタトリンテリックス

 

これは、最近うつ病が再発したため

医師の判断で変更になりました。

 

今のところ、うつ症状は改善して

います。それが、薬の変更による

ものなのか、休職によって、改善したの

かはわかりません。

 

トリンテリックスは2019年に

日本で承認されたかなり新しいお薬です。

 

セロトニンに働きかけるという意味で

SSRIに近いですが、SSRIにカテゴライズ

されている訳ではありません。

 

SSRIより副作用が少なく、武田薬品

日本のメーカーから発売されていると

いう事から安心感は高いと思います。

 

また、半減期が長いため、断薬時の

離脱症状がほぼ無いというメリットも

あります。

 

トリンテリックスの服用を始めてまだ、

1ヶ月であり、今後経過観察をしていき

ます。

 

現状は調子が良いので、

視線恐怖症に対しても

サインバルタ以上の効果が

あるのではないかと、

期待しています。

 

お薬の進歩は目覚ましく、日本人も

もっと薬剤に頼っても良いのではない

でしょうか。

 

視線恐怖症の克服法(4)お薬効果の実感

メンタクリニックより薬物を処方

されたとして、どのような経過を

辿るのか、経験談を記します。

 

私の場合は頑固な視線恐怖持ち

でしたが、同時にうつ病も発症

しておりました。

 

ただし、個人的に薬物療法

懐疑的だったため、薬は独断で

止めていました。

 

そこへ、仕事での大きなストレスが

加わる事案があり、うつ症状が

悪化したため、メンタルクリニック

行ったところ、抗うつ薬を処方され

服薬を始めました。

 

当初は視線恐怖症への効果を期待して

いた訳ではなく、うつ改善を期待しての

服薬でした。

 

処方されたのはサインバルタ40ミリ。

その後すぐに60ミリに上がりました。

 

服薬して3ヶ月ぐらいでいわゆる、

うつ症状に見られる極端な自責の念が

薄れていったような気がします。

 

その後、6年以上継続服用していますが、

およそ2、3年後に、この薬は視線恐怖にも

効果があると確信したのです。

 

効果の機序は専門家ではないので

推測ですが、自己の視線が人に迷惑を

かけている、落ち着きを無くさせている

という妄想を抑える効果が、抗うつという

作用にあるように思います。

 

サインバルタは2011年に日本で承認さ

れた、比較的新しい薬で、SNRIと呼ばれる

カテゴリに属します。おそらく世界で

一番売れている抗うつ剤のはずです。

 

私の場合は副作用もなく、順調でした。

但し、断薬の際は離脱症状も見られるので、

注意が必要です。

 

メンタルな病を薬を使わず治したいという

考えは当たり前だと思います。

 

精神的な病だから精神論でなんとかなる、

という理屈は真っ当に思えます。

 

でも、今私が経験上思うのは、メンタルな

病も器質的な変化を伴うようだし、

そうであれば、精神論だけでは手に負えない。

薬物を使用するのが効果的、との

考えに至りました。

 

使う使わないはご自身が判断することですが、

私は視線恐怖症薬物療法をお勧めします。

 

楽になりますよ

 

視線恐怖症の克服法(3)お薬の入手

効果のあった克服法として

お薬療法をお勧めしています。

 

では、どうやって手に入れるか

について書きたいと思います。

 

まず、メンタルクリニック

受診します。最近のメンタル

クリニックは初診の際、

時間をかけて問診するよう

指導されているようなので、

予約が必要です。

 

初診の際には、視線恐怖が

ある事、そして、それが、

自己視線恐怖症症である事を

明確に伝えます。更に極端に

自責の念が強い、ある意味

うつ傾向がある事を伝えます。

 

抗うつ剤は、社会不安障害

治療薬としても承認されているため、

抗うつ剤が処方されると思います。

 

医者は処方箋書いてなんぼ

みたいなところがあるので、

薬の処方は確実にされることに

なると思います。

 

明日は、薬の効果を実感する

までの期間など書きたいと

思います。